ねえアタシが泣きたくなるような曲は聞かせないで

デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンを観に渋谷O-Eastへ。およそ2年振りのDCPRGでしたが、もうむちゃくちゃに楽しかったです。てんでバラバラに演奏される個々の楽器陣の中から何らかのリズムに身を委ね自分なりのステップを踏めば(その姿は大概気持ちの悪いものとして周囲には映ります。でもいいんです忘我の状態ですから。)気持ちの良いこと気持ちの良いこと。『構造5』『PLAY MATE AT HANOI』『構造1』でまずは軽くフロアを暖め、『構造2』『構造3』でしばしクールダウン、『STAIN' ALIVE』『FAME』『HEY JOE』のカヴァー・ナンバー3連発で再び沸かせ、『CIRCLE/LINE〜HARDCORE PEACE』で一気に爆発させる…この本編の構成はなかなか。そしてアンコール。菊地成孔の長いMC(氏特有のあの引き攣った笑いがなんともまた)を挟み披露された『構造4』と『MIRROR BALLS』。何年も前からのお約束と云えど、久々に聴く『MIRROR BALLS』に必要以上にグッときてしまい、曲中、思わず感極まる場面が幾度もありました。およそ3時間半、ほんの一瞬も飽きることなく濃密な時間を過させてくれたDCPRGの面々に感謝を。

それにしても、タイトルについついスパンクハッピーを持ち出してしまうあたり、呪縛から開放されていないんだな、とつくづく。岩澤さんの声で歌われるこのフレーズはどうしようもなく切なくてとてつもなく甘美なのです。喪失を受け入れる行為は思いの外ままならない(それでも第4期の始動を首を長くして待っているのですがねえ)。

閑話休題。やっぱり芳垣さんはカッコイイよね! 淡々としながら複雑なドラミングをやってのける姿にいつだって釘付けですよ。…という具合に、いつでもどこでも萌えを求めてしまうこの腐りきった脳みそ、もう末期かもしれんね。