目玉のお話

あややシモーヌミキティがマルセルね。「私」は…曲間やたらあんあん言ってる寺田さんでいいんじゃないでしょうか。初めて眼球譚を読んだとき、「私」(男性)の存在が疎ましく思えてしまったのだけど(美少女同士の遊戯に重きを置くという、おそらくは誤った読み方をしていたのです)、『メロディーズ』に於いても同じく。寺田さんの存在感がここではひたすらうぜええええ。

メロディーズ(初回限定盤)(DVD付)

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純白のスリップを纏う姿はとても無垢で無防備にじゃれ合う姿はとても淫靡。このギャップがとてつもなくいやらしいのです。PVだけではなく曲の方も同様。ドリーミーなオルゴール調のイントロが少女の無垢な部分、転調のその先の詞世界は少女の穢れの部分。どちらも「女の子のリアリティ」なのである、たぶん。

「よしみき」の場合、シモーヌミキティだ。だのになのに「あやみき」の場合はマルセルとなってしまう。それほどに松浦さんのタチ(攻め)属性はものすごい。所謂「カップリング」というものにさして思い入れのないわたしですが、時折、普段は眠れる腐女子な部分をどうしようもなくくすぐられてしまうときがあるのです。例えばリボンの騎士ミュージカルでも、ナイロン小川が大臣吉澤のお小姓さんにしか見えなくなる瞬間があったりして、邪フィルターが大いに観劇の邪魔をしてくれたことも。少し気持ちの悪い告白をしてしまいました。『メロディーズ』があまりにも魅惑的だったということで、どうかご容赦。